Noman Flight Research Group 無人航空機(ドローン)の研究会です

広 告

無人航空機の型式認証・機体認証と操縦者技能証明(無人航空機操縦士)【教則学習・詳細】

2023年7月23日  2023年8月9日 

無人航空機操縦者技能証明(無人航空機操縦士)と型式認証・機体認証【教則学習・詳細】 

ドローンの関連法改正で新たにできた制度と資格

無人航空機操縦者技能証明を取得した操縦者が型式認証・機体認証を取得した無人航空機を飛行させる場合に、これまでにない飛行方法が認められることになりました。
  • 無人航空機操縦士
  • 無人航空機の機体認証
  • 無人航空機の型式認証
これら3つの新制度、新資格についての話です。

無人航空機操縦者技能証明を取得することで出来ること

無人航空機操縦者技能証明を取得した操縦者が機体認証を取得した無人航空機で新たに認められることになった飛行方法は、下記の組み合わせです。

一等無人航空機操縦士 + 第一種機体認証

カテゴリーⅢ飛行を行うことができます。
特定飛行のうち、無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講ずることなく行う飛行で、第三者の上空で行う特定飛行を表します。このカテゴリーⅢ飛行を行う場合は、第一種型式認証・機体認証を受けた機体を一等無人航空機操縦士が操縦する場合に限り可能です。
カテゴリーⅢ飛行をする場合は(一等無人航空機操縦士 + 第一種機体認証)が必須です。


二等無人航空機操縦士 + 第二種機体認証

カテゴリーⅡ飛行の無許可飛行 特定飛行のうち、無人航空機の飛行経路下において立入管理措置を講じたうえで行う飛行。(=第三者の上空を飛行しない)このカテゴリーⅡ飛行を行う場合は、第二種機体認証を受けた機体を二等無人航空機操縦士が操縦する場合に飛行許可承認の手続きをすることなく飛行が可能です。これは、これまで行われていた無人航空機操縦士でないものが操縦する機体や、機体認証を受けていない機体での飛行時に必要とされる航空局の許可承認が必要なくなります。これは、飛行させるために必須ではないということで、航空局の許可承認を得ることによって、これまで通り二等無人航空機操縦士の資格を得ていない操縦者や、第二種機体認証を得ていない機体での飛行も許可承認を得れば可能です。(これまで通り)

現状、これらの制度のかみ合わせの問題もあり、進んでいるようにはあまり見えません。特に「二等無人航空機操縦士 + 第二種機体認証」の組み合わせでのカテゴリーⅡ飛行の無許可飛行は二種の型式認証の機体がない事と、許可承認の手続きいらない事へのメリットが薄い為今後も普及しにくい可能性があります。

型式認証・機体認証の検査にかかる制度の概要

機体認証は、無人航空機の強度、構造及び性能について、設計、製造過程及び現状が安全基準に適合するか検査し、安全性を確保するための認証制度です。
型式認証は、主に量産機を対象とした制度で、型式(モデル)毎に無人航空機の強度、構造及び性能について、設計及び製造過程が安全基準及び均一性基準に適合するかを検査し、安全性と均一性を確保するための認証制度です。型式認証を受けた型式の無人航空機については、機体毎に行う機体認証の検査の全部又は一部が省略されます。
型式認証・機体認証は、第三者上空の飛行の可否に応じて下図のとおり第一種と第二種に分類されます。
型式認証・機体認証の区分対象となる無人航空機有効期間
第一種型式認証・機体認証第三者上空を飛行可能な無人航空機第一種型式認証:3年
第一種機体認証:1年
第二種型式認証・機体認証第三者の立入りを管理する措置を講じたうえで飛行させる無人航空機(第三者上空の飛行不可)第二種型式認証:3年
第二種機体認証:3年

型式認証・機体認証の関係性

無人航空機の型式認証・機体認証は、第三者上空の飛行の可否に応じて下図のとおり第一種と第二種に分類されます。
第一種型式認証・機体認証については国が検査を行いますが、第二種型式認証・機体認証については登録検査機関による検査が可能となります。
機体認証を取得するための検査や手続きを行う際に、型式認証を取得している機体の場合は、それらの手続きを手続きを簡略化することができます。
第一種機体認証を得るためには、第一種型式認証を、第二種機体認証の簡略化を得るためには、第一種型式認証を、第二種機体認証の簡略化を得るためには第一種型式認証または第二種型式認証のどちらかが必要になります。以下にある型式認証・機体認証の検査費用の一覧表にある通り、かなりの認証費用がかかることになります。型式認証を得た機体は機体認証のコストが大幅におされられますが、当然のことながら、機体認証の認証費用は製造台数で頭割りされたのが製造コストに内包されることになります。

型式認証・機体認証の認証費用

無人航空機の型式認証の手数料額(国土交通省が検査を行う場合)

区 分 金 額
第一種 型式認証 新規申請特定空域※を含まない空域を飛行する型式の無人航空機¥2,209,300
特定空域※を含む空域を飛行する型式の無人航空機¥2,731,800
更新申請 (有効期間の残存期間が 2ヵ月以上のものに限る) 特定空域※を含まない空域を飛行する型式の無人航空機¥258,400
特定空域※を含む空域を飛行する型式の無人航空機¥307,300
第二種 型式認証新規申請最大離陸重量4kg未満¥290,500
最大離陸重量4kg以上 25kg未満¥481,800
最大離陸重量25kg以上 「昼間飛行/目視内飛行/人又は物件から 30m以上/イベント上空以外の空域」※ のいずれにも該当する飛行の方法 ¥1,465,300
その他の方法¥1,614,600
更新申請 (有効期間の残存期間が 2ヵ月以上のものに限る)最大離陸重量25kg未満¥48,400
最大離陸重量25kg以上 「昼間飛行/目視内飛行/人又は物件から 30m以上/イベント上空以外の空域」※ のいずれにも該当する飛行の方法※¥114,100
その他の方法¥155,300
※「特定空域」とは、人口密度が1km2当たり1万5千人以上の区域の上空を含む空域を指します。
※「昼間飛行/目視内飛行/人又は物件から30m以上/イベント上空以外の空域」とは、航空法第132条の86第2項第1号から第4号までに掲げる飛行の方法を指します。

無人航空機の設計又は製造過程の変更の承認の手数料額(国土交通省が検査を行う場合)
区 分 金 額
第一種 型式認証 軽微変更
¥35,400
その他の変更
特定空域※を含まない空域を飛行する型式の無人航空機¥682,200
特定空域※を含む空域を飛行する型式の無人航空機¥826,700
第二種 型式認証軽微変更¥35,400
その他の変更
最大離陸重量4kg未満¥99,200
最大離陸重量4kg以上 25kg未満¥156,600
最大離陸重量25kg以上 「昼間飛行/目視内飛行/人又は物件から 30m以上/イベント上空以外の空域」※ のいずれにも該当する飛行の方法 ¥461,500
その他の方法¥498,900

無人航空機の第一種機体認証の手数料額(国土交通省が検査を行う場合)
区 分金 額検査手法
設計製造現状
第一種
機体認証




第一種型式認証
取得済み
¥44,000免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥43,400免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
第一種型式認証
未取得
特定空域※を含む空域を
飛行する型式の無人航空機
¥1,590,300書類
実地
書類
実地
書類
実地
特定空域※を含まない空域を
飛行する型式の無人航空機
¥1,481,200書類
実地
書類
実地
書類
実地

第一種型式認証
取得済み
¥49,600免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥49,000免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
第一種型式認証
未取得
特定空域※を含む空域を
飛行する型式の無人航空機
¥1,592,200書類
実地
書類
実地
書類
実地
特定空域※を含まない空域を
飛行する型式の無人航空機
¥1,483,100書類
実地
書類
実地
書類
実地



第一種型式認証
取得済み
¥49,600免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥49,000免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
第一種型式認証
未取得
改造無¥49,600免除免除実地
改造有特定空域※を含む空域を
飛行する型式の無人航空機
¥1,592,200書類
実地
書類
実地
書類
実地
特定空域※を含まない空域を
飛行する型式の無人航空機
¥1,483,100書類
実地
書類
実地
書類
実地
第二種
機体認証




一種型式認証
又は
第二種型式認証
取得済み
¥3,100免除免除書類※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥2,450免除免除書類※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
第一種型式認証
又は
第二種型式認証
未取得
最大離陸重量
4kg未満
¥284,900書類
実地
書類
実地
書類
実地
大離陸重量
4kg以上 25kg未満
¥418,800書類
実地
書類
実地
書類
実地
最大離陸重量
25kg以上
「昼間飛行/目視内飛行/人又は
物件から30m以上/イベント上空以外の空域」※のいずれ
にも該当する飛行の方法
¥835,600書類
実地
書類
実地
書類
実地
その他の方法¥992,900書類
実地
書類
実地
書類
実地

一種型式認証
又は
第二種型式認証
取得済み
当該無人航空機
の型式認証等を
受けた者による
整備有
¥8,200免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥7,500免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
当該無人航空機
の型式認証等を
受けた者による
整備無
¥49,600免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥49,000免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
第一種型式認証
又は
第二種型式認証
未取得
最大離陸重量
4kg未満
¥286,800書類
実地
書類
実地
書類
実地
大離陸重量
4kg以上 25kg未満
¥420,700書類
実地
書類
実地
書類
実地
最大離陸重量
25kg以上
「昼間飛行/目視内飛行/人又は物件から30m
以上/イベント上空以外の空域」※のいずれ
にも該当する飛行の方法
¥837,500書類
実地
書類
実地
書類
実地
※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
その他の方法¥992,900書類
実地
書類
実地
書類
実地
※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)




一種型式認証
又は
第二種型式認証
取得済み
当該無人航空機の型式
認証等を受けた者による
整備有
¥8,200免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥7,500免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
当該無人航空機の型式
認証等を受けた者による
整備無
¥49,600免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
¥49,000免除免除実地※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)
第一種型式認証
又は
第二種型式認証
未取得
改造無当該無人航空機の型式
認証等を受けた者による
整備有
¥8,200免除免除書類
当該無人航空機の型式
認証等を受けた者による
整備無
¥49,600免除免除書類
実地
改造有最大離陸重量
4kg未満
¥93,300書類
実地
書類
実地
書類
実地
大離陸重量
4kg以上 25kg未満
¥100,000書類
実地
書類
実地
書類
実地
最大離陸重量
25kg以上
「昼間飛行/目視内飛行/人又は物件から30m
以上/イベント上空以外の空域」※のいずれ
にも該当する飛行の方法
¥115,600書類
実地
書類
実地
書類
実地
※申請に含まれる機体のうち、1機目の機体の手数料
その他の方法¥120,000書類
実地
書類
実地
書類
実地
※申請に含まれる機体のうち、2機目以降の機体の手数料(ただし、1機目の機体と同一型式とする)


無人航空機の型式認証

この制度は、特定飛行に使用することを目的とする型式の無人航空機の強度、構造及び性能について、設計及び製造過程が安全基準及び均一性基準に適合するか検査し、安全性と均一性を確保するための認証制度です。型式認証については、安全基準及び均一性基準への適合性を申請者自らに証明する為に申請をする必要があります。型式認証を取得する場合、必要な検査を実施するために相当数の時間を要するようです。型式認証を受けた型式の無人航空機は、個別の機体について行う機体認証の検査の全部又は一部を省略することができます。
型式認証は飛行に関する許可・承認を受ける際の「申請書類の一部を省略することができる無人航空機」(ホームページ掲載無人航空機)とは基準、申請者による証明方法、検査者による検査方法等が異なる制度です。ホームページ掲載機の新規掲載受付は終了しております。これは機体認証・型式認証制度の運用開始に伴い新規受付を停止し、無人航空機に係る申請において書類の一部を省略可能とする運用は令和7年12月に終了するそうなので、それ以降は機体認証・型式認証制度の運用のみになるのか、許可承認の「申請書類の一部を省略することができる無人航空機」として型式認証が利用されていくようになるのか、どちらかになるのではないかと思われます。

以下が国土交通省より公開されている参考となる資料です。
資料の一部を省略することができる無人航空機(令和5年7月21日付)※申請書様式2のホームページ掲載無人航空機に該当※上記資料に掲載する無人航空機に係る申請において書類の一部を省略可能とする運用は令和7年12月に終了します。ホームページ掲載無人航空機として掲載する手続き(新規受付終了)
※ホームページ掲載無人航空機の新規掲載手続きについては、機体認証・型式認証制度の運用開始に伴い新規受付を停止しました。


安全基準及び均一性基準に対する具体的な内容について
無人航空機の型式認証等における安全基準及び均一性基準に対する検査要領[PDF]
UAS Airworthiness Inspection Manual for inspections of unmanned aircraft systems against Safety and Uniformity Standards for UAS Type Certification, etc.[PDF]

型式認証の事務手続きについて(認証プロセス)
無人航空機の型式認証等の手続き[PDF]
Procedures for UAS Type Certification for unmanned aircraft systems[PDF]

検査要領及び認証プロセスの手引きについて
無人航空機の型式認証等の取得のためのガイドライン[PDF]


無人航空機の機体認証

この制度は、特定飛行を行うことを目的とする無人航空機の強度、構造及び性能について、設計、製造過程及び現状が安全基準に適合するか検査し、安全性を確保するための認証制度です。機体登録制度と混同される場合がありますが、まったく異なる制度です。
機体認証の現状検査を実地において行う場合は、申請者が実地検査場所を確保し、検査対象の機体を持参する必要があります。
型式認証未取得の機体(自作機を含む。)については、機体認証の検査において設計及び製造過程の検査が必要となることから、相当数の時間を要すると想定されます。
型式認証を受けた型式の無人航空機であっても、整備手順書に従った点検整備や正規品の部品交換以外の作業を実施した場合、型式認証未取得の機体として取り扱う可能性がありますので、注意が必要です。
以下が国土交通省より公開されている参考なる資料です。
無人航空機の検査に関する一般方針 [PDF]
無人航空機の実地検査手順書作成要領[PDF]

国土交通省 機体認証等に関する法体系(令和5年4月5日時点)

タグ

広 告

広 告

人気の投稿

ノータム[NOTAM] の確認方法が変わります [AIS JAPAN] から [SWIM ポータル] へ

ノータムを確認できるWEBサイトが変更になります  令和7年2月10日~ 日本国内のノータム[NOTAM]などの航空情報は現在、国土交通省航空局が航空情報提供サービスWEBサイト「 AIS JAPAN - Japan Aeronautical Information Service Center」 https://aisjapan.mlit.go.jp/  で公開しています。このサービスは、無料で利用できますが、ユーザー登録とログインが必要となっています。 しかし、 令和7(2025)年1月10日より 、新しい航空情報共有基盤「 SWIM (System-Wide Information Management)」 https://top.swim.mlit.go.jp/swim/ の運用(登録)が開始されることに伴い、現行のAIS-JAPAN(Web)は 2025年2月10日に新サービス開始 と共に完全に廃止され、新しいSWIM(スイム)ポータルによる情報サービスへと移行します。現在AIS JAPANを利用しているユーザーも、この期日までに 改めてSWIM(スイム)ポータルへの登録が必要 となります。このSWIMサービスの利用について、当面の間、航空関係者(運航者、空港管理者、官公庁等)による利用とし、一般の方の利用は想定していません。と記載されています。 サービス開始の延期について2025/09/29に航空局交通管制部運用課より案内が出ています 【重要なお知らせ】SWIMによる情報サービス提供開始時期の見通しについて(更新)   【情報サービス利用審査開始】 令和7年10月6日(月)10時00分(日本時間)から各情報サービスの利用審査を開始します。利用申請にあたっては、各情報サービスの情報サービス概要、サービス説明書等を一読いただき、利用可能なサービスであるかを確認していただいた上で利用申請をいただけますようお願いいたします。   【情報サービスβ版の公開とプロモーション】 SWIMによる情報サービスβ版(情報サービスの正式版をリリースする前に公開をおこなうもの)の公開を予定しております。   ■β版公開期間 令和7年10月17日(金)9時00分 ~ 令和7年11月10日(月)17時00分(日本時間)   ■β版...

二等無人航空機操縦士 学科試験問題 模擬試験【練習問題】

無人航空機操縦者技能証明試験の学科試験問題をAIに作ってもらいました。 「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」を基に、AIに無人航空機操縦者技能証明試験の学科試験サンプル問題と同様の形式で試験問題風クイズを作成してもらいました。 これらの問題は過去の出題問題や予想問題ではなく、実際の学科試験と同じく教則の内容からAIが自動生成したものです。問題の正確性についてはAIによる生成後に人的チェックも加えて可能な限り確認しておりますが、完全性を保証するものではありませんので、あらかじめご了承ください。(問題に不備がありましたら 問い合わせフォーム よりご一報いただければ幸いです。) また、複数のAIに同様の指示で問題を作成してもらったため、それぞれのAIの特性や出題傾向の違いも見られるかと思います。そうした個性の違いも含めて、クイズ感覚でお楽しみいただければと思います。 これらの問題は教則の内容理解度を確認するツールとして作成しましたが、問題の質や網羅性を考慮すると、受験対策の一環としても十分にご活用いただけるレベルに仕上がっていると考えています。ただし、教則をしっかりと理解することを前提として、過去問題集や参考書と併用していただくことをお勧めします。 好評でしたので二等無人航空機操縦者技能証明試験の学科試験問題[AI作成]、こちらも参考にしてみてください。 二等無人航空機操縦士 学科試験問題 模擬試験【練習問題】その2  無⼈航空機操縦士の学科試験は <実施方法> 全国の試験会場のコンピュータを活用するCBT (Computer Based Testing) <形 式> 三肢択一式(一等:70問 二等:50問) <試験時間> 一等:75分 二等:30分 <試験科目> 無人航空機に関する規則、無人航空機のシステム、無人航空機の操縦者及び運航体制、運航上のリスク管理 上記の要領で実施されます。 従って、1問当りの回答時間は、単純に試験時間を、問題数で割ると、 一等は一問あたり約64秒 二等で36秒 で回答しないと間に合わない計算になります。これらの与えられた時間を意識しながら学習することもコツの一つかも知れません。  無⼈航空機操縦士の学科試験のベースになる教則ですが、これまで、学科試験の内容は「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版)」に準拠し...

人口集中地区(DID)の新しいデータの確認方法(令和4(2022)年6月25日~)

人口集中地区 DID(Densely Inhabited District) ドローンを飛行させる場合の許可が必要な飛行なのかどうかを判断する為の重要な基準になっている統計データの人口集中地区(DID)データが、 2022年6月25日から これまで利用していた平成27年版から、新しい 令和2年版 に、変更になりました。 これまで人口集中地区でなかった場所でも新たに人口集中地区とされている場合や、逆にこれまでDID地区であった場所でも除外されている場所など、変更されている場合があるので注意が必要です。 日本の国勢調査において設定される統計上の地区で、 人口密集地区の英語"Densely Inhabited District"の頭文字を取って「DID」とも呼ばれています。 市区町村の区域内で人口密度が4,000人/ km² 以上の基本単位区(平成2年(1990年)以前は調査区)が互いに隣接して人口が5,000人以上となる地区に設定されます。ただし、空港、港湾、工業地帯、公園など都市的傾向の強い基本単位区は人口密度が低くても人口集中地区に含まれています。都市的地域と農村的地域の区分けや、狭義の都市としての市街地の規模を示す指標として使用されます。 令和2年の国勢調査の結果に基づく人口集中地区は、国土地理院が提供している「地理院地図」、および政府統計の総合窓口が提供している、「地図で見る統計(jSTAT MAP)」を利用して確認可能です。 情報の内容はは同じですので使いやすいお好みの物を利用すると良いと思います。 国土地理院 地理院地図 人口集中地区令和2年 (総務省統計局) e-Stat 政府統計の総合窓口 地図で見る統計 (jSTAT MAP) 国土地理院 地理院地図  人口集中地区令和2年(総務省統計局) 確認方法 人口集中地区令和2年 (総務省統計局) 国土地理院 地理院地図  人口集中地区令和2年(総務省統計局)のキャプチャ

二等無人航空機操縦士 学科試験問題 模擬試験【練習問題】その2

無人航空機操縦者技能証明試験の学科試験問題[AI作成] 50問 「無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版」を基に、AIで無人航空機操縦者技能証明試験の学科試験サンプル問題と同様の形式で試験問題風クイズを作成し、良い問題を厳選しました。 前回公開した物 が好評でしたので、第2弾を作成しました。 これらの問題は過去の出題問題や予想問題ではなく、実際の学科試験と同じく教則の内容からAIが自動生成したものです。問題の正確性についてはAIによる生成後に人的チェックも加えて可能な限り確認しております が、 完全性を保証するものではありません ので、あらかじめご了承ください。(問題に不備がありましたら 問い合わせフォーム よりご一報いただければ幸いです。) 最新の無人航空機の飛行の安全に関する教則 新しくできた無人航空機操縦者技能証明の制度で「一等無人航空機操縦士」「二等無人航空機操縦士」の国家試験の学科の教科書の基になるものです。この教則の内容や範囲から試験問題も作られるています。 令和7年(2025年)2月1日に改訂された、 無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版) は以下にリンクします。 無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001860311.pdf !注意!:無人航空機操縦者 技能証明 学科試験の試験問題は2025年4月17日より、第4版をもとに作成されるようになりました。 無⼈航空機操縦士の学科試験の受験の為の学習資料としてのご利用 は下記の 最新版「第4版」 をご覧ください。 「無人航空機の飛行の安全に関する教則」(第4版)令和7年(2025年)2月1日 【教則学習】 学科試験の学習の参考にされるのは、以下に作成しています。 無人航空機の飛行の安全に関する教則  第4版 [読み上げ] https://youtu.be/BOb9h2-Ylgg 無人航空機の飛行の安全に関する教則 第4版 読み上げ動画 https://www.nomanfrg.com/2025/06/instr4mov.html 無人航空機操縦士  学科試験のサンプル問題も公開されていますので、一等、二等無人航空機操縦士 学科試験 模擬試験も作成していますので、こちらも参考にしてみてください。 一等...

無人航空機(ドローン)のノータム[NOTAM] の 読み方・見方【教則学習・周辺知識】

ノータムとは ノータム【NOTAM ( Notice to Airmen)】:航空従事者への通知 国が管理する航空当局(日本の場合は国土交通省航空局)が、航空従事者に対して発行する情報で、航空機の運航のために必要な情報を提供しています。 「NOTAM」ノータムは、 NO tice T o A ir M en の略称で、日本語に訳すなら「航空従事者へのお知らせ」という事です。航空情報の一つで、飛行場、航空保安施設、運航に関連する業務方式の変更、軍事演習のような危険の存在などについての情報で、書面による航空情報では時宜を得た提供が不可能な(端的にいえば間に合わない)場合にテレタイプ通信回線(CADIN及びAFTN)により配布されるものです。 ノータム【NOTAM (Notice to Air Mission)】:航空任務への通知 アメリカ連邦航空局(FAA:Federal Aviation Administration)は2021年12月2日から、NOTAM の頭字語を、Notice to Airmen から Notice to Air Mission に変更しました。この変更は名称によるジェンダー中立性を保つとともに、より広範囲な分野を包括する事を見据えてより正確な名称にするためのもので、小型無人航空システム (sUAS) 、無人気球など、他のいくつかの分野も含まれるためです。 女性もたくさん活躍している事や、無人機には人間が乗っていません(当然ですが)ので、旧名称の「Airmen」はないだろうという事です。したがって、航空任務への通知( Notice to Air Mission )という名称は、より実態に即した正確な名称に変更されたという事になります。 航空法で定められている「飛行に影響を及ぼすおそれのある行為」と、ノータムへの掲載について詳しい説明を説明しています。 飛行に影響を及ぼすおそれのある行為とノータム(NOTAM)【教則学習・周辺知識】  もよろしければご覧ください。 NOTAM の歴史 NOTAM は、附属書 15:国際民間航空条約(CICA)の航空情報サービスで指定されたガイドラインに基づいて、政府 機関および空港運営者によって作成および送信されます。1947年4 月4日に発効した CICA の批准に伴い一般的に使用されるようになり...

二等無人航空機操縦士 学科試験問題 模擬試験

無人航空機操縦者技能証明 学科試験(二等無人航空機操縦士)の学科試験とサンプル問題 無人航空機操縦者技能証明試験の学科試験問題をAIに作ってもらいましたので、こちらも参考にしてみてください。 二等無人航空機操縦士 学科試験問題 模擬試験 [練習問題] 二等無人航空機操縦士 学科試験問題 模擬試験【練習問題】その2 新しいライセンス制度と詳細の発表が航空局よりありました。 無人航空機操縦士 学科試験のサンプル問題は下記PDFです。 操縦ライセンス制度 学科試験(二等)サンプル問題 https://www.mlit.go.jp/common/001493224.pdf <実施方法> 全国の試験会場のコンピュータを活用するCBT  (Computer Based Testing) <形 式> 三肢択一式(一等:70問 二等:50問) <試験時間> 一等:75分 二等:30分 <試験科目> 無人航空機に関する規則、無人航空機のシステム、無人航空機の操縦者及び運航体制、運航上のリスク管理  無⼈航空機操縦士の学科試験のベースになる教則ですが、これまで、学科試験の内容は「無人航空機の飛行の安全に関する教則(第3版)」に準拠していましたが、 ※ 令和7年(2025年)4月17日(木)より 、学科試験の内容は、「無人航空機の飛行の安全に関する教則 (第4版) 」 に準拠します。 と発表されました。 最新の無人航空機の飛行の安全に関する教則 新しくできた無人航空機操縦者技能証明の制度で「一等無人航空機操縦士」「二等無人航空機操縦士」の国家試験の学科の教科書の基になるものです。この教則の内容や範囲から試験問題も作られるています。 令和7年(2025年)2月1日に改訂された、 無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版) は以下にリンクします。 無人航空機の飛行の安全に関する教則(第4版) https://www.mlit.go.jp/koku/content/001860311.pdf 無⼈航空機操縦士の学科試験の受験の為の学習資料としてのご利用 は下記の 最新版「第4版」 をご覧ください。 「無人航空機の飛行の安全に関する教則」(第4版)令和7年(2025年)2月1日 【教則学習】 二等無人航空機操縦士 学科試験 模擬試験 「二等無人航空機操縦士」のサンプル問題に基...

無人航空機 のための 気象情報 航空気象情報【教則学習・詳細】

無人航空機の飛行計画で活用できる、航空気象情報 無人航空機の飛行の安全に関する教則のなかで気象情報に関して、記載されています。 「6.2 気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画の立案」 6.2.1 気象の重要性及び情報源 (2) 安全な飛行を行うために確認すべき気象の情報源 この項目のなかで、 参考となる気象情報 として、「 実況天気図、予報天気図、悪天解析図 」が挙げられています。 教則にどのように挙げられているかは、下記に詳細があります。 6.2 気象の基礎知識及び気象情報を基にしたリスク評価及び運航の計画の立案 【教則学習(第3版)】 実況天気図、予報天気図の情報は、通常さまざまな気象情報のWEBサイトから得ることが出来ますが、悪天解析図は、耳なじみがないのではないでしょうか。「国内悪天解析図」として作成されているものを指していると思われますが、これは、通常の天気予報では、得ることが出来ない上空のある高度の風速や風力など、有人航空機のためではありますが、飛行に役立てるための特化型の気象情報です。航空の運航などに使用するための気象情報ですので、一般にテレビやラジオなどの天気予報として目に触れることはありません。 国内悪天解析図(ABJP) 気象レーダーや気象衛星画像に、航空機から通報された乱気流や着氷などの実況を重ね合わせ、それに予報官によるジェット気流の解析や悪天域に関する簡潔なコメント文を加えた図情報です。国内航空機の主な運航時間となる日本時間の6時から21時まで3時間ごとに一日6回作成されています。気象庁の航空気象情報提供システム(MetAir)で提供されています。 国内悪天解析図

自己紹介

ノーマン飛行研究会
2015年 首相官邸ドローン事件があった年、トイドローンを手にして以来ドローンと関わっています。JUIDAの無人航空機安全運航管理者、操縦技能証明とドローン検定協会の無人航空従事者試験1級 を取得しております。無線関連の第1級陸上特殊無線技士も取得しております。 できるだけ正確に学んだことを綴って行きたいのですが、もし間違いなどありましたらご指摘いただけると嬉しいです。 このサイトはリンクフリーです。報告の必要ありません。リンクして頂けると喜びます。
詳細プロフィールを表示

広 告