Noman Flight Research Group 無人航空機(ドローン)の研究会です

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無人航空機 のための 気象情報 気象のリアルタイム情報

2024年3月9日  2024年6月13日 

ほぼリアルタイムで気象情報を得ることができるWEBサイトの使い方

またそれらの詳細についてまとめています。「ほぼ」と書いたのは、取得したデータを処理すためにタイムラグがあるためですが、これらは、現在高速化が図られており、数時間もかかるものではなく、数分前の画像として確認できるものですので、実用上はリアルタイムと考えても差し支えないと思います。
気象情報には、情報を得る方法に、よって、得る事の出来る情報の種類が異なっています。
得られる情報は、
  • 気象レーダー
  • 気象衛星
  • アメダス
気象衛星「ひまわり」が撮影した衛生写真をほぼリアルタイムで見ることが出来ます。これは、雲の状況やそれらから予想される上空の風の様子などがわかると思います。
気象レーダーによる雨量の計測、日本列島をカバーするように山頂に設置されたレーダで雨雲を観測しています。この観測データを地図上に表示させたものを確認することが出来ます。
アメダスにより、全国の観測点における雨量、気温などの情報を地図上で確認することが出来ます。

気象レーダの雨雲の観測値を用いて地図上に雨量の情報をマッピングするWEBサイト

雨雲レーダーと呼ばれる気象レーダーの雨雲の観測値を用いて地図上に雨量の情報を表示するサービスが各社より提供されています。観測データは気象庁のCバンドレーダのほか建設省のXバンドレーダや大学などの研究機関のレーダなどを用いていますが、同じデータを使用している複数のWEBサイトがあるため、レーダの特性を考慮するほか、WEBサイトのナビゲーションや表示方法などのUIに違いがある為、好みによって使い分けるのがよいのではないでしょうか。

雨雲レーダー(旧:豪雨レーダー) - 日本気象協会 tenki.jp
https://tenki.jp/radar/map/
250mのメッシュで、60分先までは5分ごとに、予報情報を更新します。2時間から3時間先までは10分ごと、4時間から48時間先までは1時間ごとです。60分先から、は1kmの雨雲の動きを確認できます。
雨雲レーダー/雨・雨雲の動き 予想といまの様子 - ウェザーニュース
https://weathernews.jp/onebox/radar/
最新の雨雲の動き、12時間、24時間と最大で60時間先の予想を確認できます。冬季には雨と雪の境目がわかる「雨・雪モード」が稼働します。
気象庁の高解像度降水ナウキャスト(雨雲レーダー)https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/
実況と予測 250m解像度で5分間隔で30分先まで降水の短時間予測 35分先から60分先まで 1kmの解像度で降水の予測。
国土交通省のXRAIN(エックスレイン)
https://www.river.go.jp/kawabou/pc/rd
実況のみ 250m解像度で1分間隔。ほぼリアルタイム(数分遅れ)での観測データ。
防災科学技術研究所の首都圏Xバンド気象レーダネットワーク
https://mp-radar.bosai.go.jp/xnet/
実況のみ 500m解像度で5分間隔。首都圏のみ ゲリラ豪雨の発生の可能性の高い夏期のみ公開。
ソラチェク 気象リスク情報統合システム
https://isrs.bosai.go.jp/soracheck/storymap

各社WEBサイトの特徴と違い

気象のリアルタイム情報をマップ上に表示させるWEBサイトでのナビゲーションでは、時間経過で表示させるものが多いです。時間経過を表すシークバーと再生ボタンあるようなものです。過去から現在までが、観測値でそれ以降は予測で表示されます。

雨雲レーダー 日本気象協会

一般財団法人日本気象協会が提供するサイトで、
5分間隔、タイムラグ最大約10分
1時間前(観測値)~現在(リアルタイム観測値)~15時間後(予測)を表示します。
マップは半径500mの同心円までズームすることができます。
表示マップを白地図、カラー地図、航空写真に切り替えることができます。

雨雲レーダー(旧:豪雨レーダー) - 日本気象協会 tenki.jp
https://tenki.jp/radar/map/
雨雲レーダー 日本気象協会
日本気象協会 「雨雲レーダー」のキャプチャ

雨雲レーダー ウェザーニュース

ウェザーニュース社が提供する雨雲レーダーサイトで、最新の雨雲の動きを
5分間隔、タイムラグ最大約10分
1時間前(観測値)~現在(リアルタイム観測値)~60時間先予想)の間隔での表示ができます。降雨・降雪の表示に切り替えることができます。
サイトのリロード時に、マップがデフォルトの縮尺(最小)に戻ってしまうのでズームする場合は毎回ズームの必要があります。
雨雲レーダー【予想60時間】 - ウェザーニュース 

https://weathernews.jp/onebox/radar/
雨雲レーダー ウェザーニュース
ウェザーニュース 「雨雲レーダー」のキャプチャ

気象庁の高解像度降水ナウキャスト(雨雲レーダー)

https://www.jma.go.jp/jp/highresorad/

高解像度降水ナウキャスト
高解像度降水ナウキャストのキャプチャ

気象庁のレーダ解析によるリアルタイム雨量情報をインターネット上で公開するシステム 一般に「雨雲レーダー」とも称されています。
気象レーダーの観測データを利用して、250m解像度で降水の短時間予報を提供しています。

気象庁は全国20箇所に気象ドップラーレーダーを設置し、日本全国のレーダー雨量観測を行っています。 このドップラーレーダー観測網は、局地的な大雨の観測精度の向上を図るため、平成24~25年度にレーダー観測データの距離方向の解像度を従来の500mから250mに向上させるに機器更新が行われました。
高解像度降水ナウキャストは、これら気象ドップラーレーダーの観測データに加え、気象庁・国土交通省・地方自治体が保有する全国の雨量計のデータ、ウィンドプロファイラやラジオゾンデの高層観測データ、国土交通省レーダ雨量計のデータも活用し、降水域の内部を立体的に解析し、250m解像度の降水分布を30分先まで予測しています。
高解像度化と速報性を両立するために、陸上と海岸近くの海上では250m解像度の降水予測を、その他の海上では1km解像度により降水予測を提供しています。また、250mの予測期間は30分ですが、予測時間35分から60分までは、30分までと同じアルゴリズムで予測した1kmの解像度で予測が提供されています。


衛星画像からの気象情報

ウィンドプロファイラ(Wind Profiler)

https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/&contents=windprofiler
「ウィンド(風)のプロファイル(横顔・輪郭・側面図)を描くもの」という意味の英語の合成語です。ウィンドプロファイラは、地上から上空に向けて電波を発射し、大気中の風の乱れなどによって散乱され戻ってくる電波を受信・処理することで、上空の風向・風速を測定するものです。実際の観測では上空の5つの方向に電波を発射しているので、風の立体的な流れがわかります。2001年4月に運用を開始し、現在全国に33か所あります。この33箇所は日本列島の輪郭に沿うように設置されています。 観測データは、きめ細かな天気予報のもとになる数値予報などに利用されています。 この観測・処理システムは総称して「局地的気象監視システム」(略称:ウィンダス・WINDAS:WInd profiler Network and Data Acquisition System)と呼びます。この観測データを公開しているので、直接見ることもできるます。観測地点が少ないので限定的ですが、風のデータとして利用できる場合もあるのではないかと思います。
ウィンドプロファイラ(Wind Profiler)のキャプチャ

XRAIN(エックスレイン/eXtended RAdar Information Network:高性能レーダ雨量計ネットワーク)

https://www.river.go.jp/kawabou/pc/rd
実況のみ 250m解像度で1分間隔。ほぼリアルタイム(数分遅れ)での観測データ。

エックスレイン
エックスレインのキャプチャ

国土交通省が運用する、高性能気象レーダを用いたリアルタイム雨量観測システムである。
気象レーダーを用いて雨雲に電波を発射し、その反射波を観測することで推定雨量を計算する方法があります。レーダーによる雨量観測の利点は地上雨量計のような「点」での観測ではなく、広域的な「面」で雨量を観測することができるということです。XRAINはこの雨量観測に特化した気象レーダー(レーダー雨量計)に対しマルチパラメータレーダー(MPレーダー)と呼ばれる高性能レーダーを用いることで、日本の国土のほぼ全域において高分解能(250m間隔での雨量観測)、多頻度(1分単位での観測)、リアルタイム性の高い(ほぼ同時刻の)雨量情報を提供し、豪雨時の避難活動、防災活動に役立てることを目的とした雨量観測システムでです。
XバンドMPレーダーは、従来の降雨観測に用いられていたCバンドレーダと比較して、下記の様な高性能化を実現しています。
XバンドMPレーダー
メッシュサイズ 250m 観測間隔 1分 観測から配信に要する時間 1〜2分
Cバンドレーダー 
メッシュサイズ 1km 観測間隔 5分 観測から配信に要する時間 5〜10分

従来のCバンドレーダよりも配信間隔を約5分の1にまで短縮できた要因は、観測基地局より同時に発射された水平偏波と垂直偏波との位相差から雨滴の大きさを計測し雨量を算定します。KDP(偏波間位相差変化率)法の採用によって、地上雨量計による補正(キャリブレーション)を行わずにレーダ解析による雨量情報をそのまま配信できるほど観測精度を高めることが出来ました。従来のCバンドレーダはZ(レーダ反射因子)-R(地上雨量計)法と呼ばれる方式を用いており、各地に設置された雨量計からの観測情報による補正を必要としたことから、短間隔(測定からデータ配信までのタイムロスの短い)配信が困難でした。
また、レーダに用いられるマイクロ波は直進性が高く、表面(地球)は球体であることから、観測半径が45km程度を超えると高度1km以下の降雨の観測ができなくなってしまいますが、都市部を中心に観測半径60kmのXバンドMPレーダが(観測半径が重複するほど)高密度で設置されたことによって、数百km間隔で設置されている従来のCバンドレーダでは観測しきれなかった大気境界層における降雨の観測精度を高めることにもつながり、XバンドMPレーダはリアルタイム雨量情報のサービスのレベルを大いに向上させることが出来ました。

防災科学技術研究所の首都圏Xバンド気象レーダネットワーク(X-NET) 


首都圏Xバンド気象レーダネットワーク
首都圏Xバンド気象レーダネットワークのキャプチャ

国立研究開発法人防災科学技術研究所 水・土砂防災研究部門が運営するXバンド気象レーダのネットワークで、2006年より、首都圏の大学や試験研究機関の所有するXバンド気象レーダをネットワーク化し、首都圏における豪雨・強風の監視を行うネットワークとして、降雨強度,風向・風速のリアルタイムに観測しています。
Xバンド(波長3 cm)のマルチパラメータ(MP)レーダは水平・垂直の二種類の 偏波を同時に送受信することにより,在来型の気象レーダよりも精度よく 降雨強度を推定することのできるレーダです。
実況のみ 500m解像度で5分間隔。首都圏のみ ゲリラ豪雨の発生の可能性の高い夏期のみ公開。

観測結果は5分毎に更新されます.最新の情報を見るためには ブラウザの更新ボタンを押してください。

ソラチェク 気象リスク情報統合システム

https://isrs.bosai.go.jp/soracheck/storymap

ソラチェク 気象リスク情報統合システム
ソラチェク 気象リスク情報統合システムのキャプチャ

首都圏全域の降雨分布、風向・風速分布、雷放電点密度分布、降ひょう分布降ひょう分布を
国立研究開発法人 防災科学技術研究所(防災科研)が提供しているリアルタイム気象情報サービス
  1. XRAIN降雨強度 降雨分布 雨の強さ(mm/時)
    (一財)河川情報センターから「水防災オープンデータ提供サービス」で配信された「CバンドMPレーダ・ XバンドMPレーダ合成雨量」(1分間雨量)を降雨強度に変換して5分毎に表示。解像度250m。
     格子サイズ:250 m 更新間隔:5分 表示時間:過去2時間
  2. 地上風向・風速 風向・風速 分布
    地上10m高度における平均風向・風速を10分毎に表示。解像度1km。表示時間:過去2時間。
    首都圏の風観測データ(防災科研のXバンドレーダー、ドップラーライダー、気象庁アメダス)を数値シミュレーションに取り込んで、より現実に近い現象を再現するデータ同化技術を用いて求めた地上10m高度の平均風。
  3. 雷放電点密度 雷放電点密度分布
    防災科研の12台のLMA (Lightning Mapping Array)センサーによって観測された前10分間の雷放電点密度を5分毎に表示。解像度250m。表示時間:過去2時間
    1km四方上空での10分間の放電点の数 
  4. 降ひょう推定域 降ひょう分布
    国土交通省と防災科研のXバンドMPレーダーの3次元データから降ひょう域を推定して5分毎に表示。解像度500m。表示時間:過去2時間 72時間最大
    現在と過去72時間の降ひょう推定域を表示可能。
    国土交通省のXバンドMPレーダのデータは、文部科学省の委託事業により開発・運用されているデータ統合・解析システム(DIAS)の下で収集・提供されたもの。

ソラチェクで表示できる気象情報

表示項目格子サイズ更新間隔表示時間
降雨分布
雨の強さ
(mm/時) 
250 m5分過去2時間
風向・風速分布
地上の風向風速
(m/秒) 
1 km10分過去2時間
雷放電点
密度分布
1km四方上空での10分間の放電点の数
250 m5分過去2時間
ひょう降ひょう分布降ひょう確度500 m5分過去2時間
72時間最大
降ひょう確度
500 m5分過去2時間



気象レーダーについて

日本では、レーダーは無線局における無線設備の一種として扱われています。

政令電波法施行令第3条第2項第7号と電波法関係手数料令第1条第1項第2号には、「ある特定の地点から反射され、又は再発射される無線信号と基準となる無線信号との比較を基礎として、位置を決定し、又は位置との関連における情報を取得するための無線設備」と、 総務省令電波法施行規則第2条第1項第32号には、「決定しようとする位置から反射され、または再発射される無線信号と基準信号との比較を基礎とする無線測位の設備」と定義している。 関連する定義として、

「無線測位」が第2条第1項第29号に「電波の伝搬特性を用いてする位置の決定又は位置に関する情報の取得」

「無線航行」が第2条第1項第30号に「航行のための無線測位(障害物の探知を含む。)」

「無線標定」が第2条第1項第31号に「無線航行業務以外の無線測位」

がある。すなわち、レーダーは船舶・航空機の航行のための無線航行用とそれ以外の気象観測や速度測定や物体検知などのための無線標定用とに大別されます。

CバンドとXバンドレーダーの周波数について

「Cバンド」や「Xバンド」は使用している周波数帯を表しています。IEEEによって定められているものが一般的ですが、下の表:マイクロ波の周波数による分類 にある通りnatoや米軍などが使用している分類があるため、同一の分類「C」や「L」など、場合によっては、この異なる分類によって齟齬が生じる可能性もあります。
→レーダーの周波数帯の名称について詳しく書いています
マイクロ波の周波数による分類(IEEEによる)
名 称周波数[GHz]用途
Iバンド~0.2
Gバンド0.2~0.25一部、航空無線
Pバンド0.25~0.5移動体通信、特定小電力無線、
Lバンド0.5~2テレビ放送、携帯電話、インマルサット衛星電話、地球観測衛星(合成開口レーダ)
Sバンド2~4固定マイクロ波回線、ISMバンド(電子レンジ、無線LANなど)、旧富士山山頂レーダー
Cバンド4~8レーダー雨量計、通信衛星、固定マイクロ波回線、地球観測衛星(合成開口レーダ)
Xバンド8~12レーダー雨量計、気象衛星、地球観測衛星(合成開口レーダ)
Kuバンド12~18航空管制レーダー、衛星テレビ放送、通信衛星
Kバンド18~26航空管制レーダー、通信衛星
Kaバンド26~40通信衛星
Vバンド40~75レーダー、通信衛星
Wバンド75~111電波天文

気象庁・国土交通省・研究機関のレーダー

ナウキャストで取り扱われている 気象庁 気象レーダー観測所一覧表(2022年6月現在)

観測所一覧表
地点名所在地緯度(度分秒)経度(度分秒)アンテナの
海抜高(m)
地上からの
高さ(m)
周波数(MHz)
札幌北海道小樽市
(毛無山)
43°08′20″141°00′35749495345
釧路北海道釧路郡
(昆布森)
42°57′39″144°31′03121.624.15365
函館北海道亀田郡
(横津岳)
41°56′01″140°46′531141.730.45360
秋田秋田県秋田市
(秋田地方気象台)
39°43′04″140°05′5855.349.85365
仙台宮城県仙台市宮城野区
(仙台管区気象台)
38°15′44″140°53′509860.15365
新潟新潟県新潟市西蒲区(弥彦山)37°43′07″138°48′5864512.25345
長野長野県茅野市
(車山)
36°06′11″138°11′451937.112.45320
東京千葉県柏市
(気象大学校)
35°51′35″139°57′3574555357.5
静岡静岡県菊川市
(牧之原)
34°44′34″138°08′0118629.85300
名古屋愛知県名古屋市千種区
(名古屋地方気象台)
35°10′05″136°57′5573.1225360
福井福井県坂井市
(東尋坊)
36°14′15″136°08′32106.926.95350
大阪大阪府八尾市
(高安山)
34°36′59″135°39′23497.523.95350
松江島根県松江市
(三坂山)
35°32′30″133°06′1255320.55345
広島広島県呉市
(灰ヶ峯)
34°16′13″132°35′36751.517.95360
室戸岬高知県室戸市
(室戸岬特別地域気象観測所)
33°15′09″134°10′38207245355
福岡佐賀県神埼市
(脊振山)
33°26′04″130°21′25983.2175365
種子島鹿児島県熊毛郡
(中種子)
30°38′23″130°58′45302.5245365
名瀬鹿児島県奄美市
(本茶峠)
28°23′39″129°33′07318.824.75300
沖縄沖縄県南城市
(糸数)
26°09′12″127°45′52208.221.85350
石垣島沖縄県石垣市
(於茂登岳)
24°25′36″124°10′56533.517.55350
出典:気象庁 | 気象レーダー (jma.go.jp)


ナウキャスト・XRAINで取り扱われている 国土交通省 

レーダ雨量計一覧(2021年10月現在)
名称所在地緯度(度分秒)経度(度分秒)地上から
の高さ
(m)
アンテナの
海抜高度
(m)
周波数帯偏波の種類
函岳北海道中川郡44°39′56″142°24′42″20.51147.5Cバンド二重偏波
ピンネシリ北海道樺戸郡43°29′31″141°42′23″19.51107.5Cバンド単偏波
霧裏山北海道釧路市43°00′56″143°43′14″19624Cバンド二重偏波
乙部岳北海道爾志郡42°02′23″140°16′27″16.81028.8Cバンド二重偏波
石狩北海道石狩市43°12′02″141°19′55″49.552.7Xバンド二重偏波
北広島北海道北広島市42°59′46″141°35′04″1324.8Xバンド二重偏波
西岳岩手県二戸郡40°05′09″141°10′18″22.31033.3Cバンド単偏波
物見山岩手県気仙郡39°12′04″141°24′09″25.5888.5Cバンド単偏波
白鷹山山形県西置賜郡38°13′36″140°09′52″32.71015.7Cバンド二重偏波
盛岡岩手県盛岡市39°45′17″141°08′45″54230Xバンド二重偏波
鷹巣秋田県北秋田市40°13′57″140°21′39″13.840.8Xバンド二重偏波
涌谷宮城県遠田郡38°33′30″141°10′40″41250Xバンド二重偏波
岩沼宮城県亘理郡38°04′38″140°51′44″2232Xバンド二重偏波
伊達福島県伊達郡37°51′04″140°33′50″2068.5Xバンド二重偏波
田村福島県田村市37°25′34″140°34′04″36750.5Xバンド二重偏波
高鈴山茨城県常陸太田市36°37′13″140°35′15″54.3674.9Cバンド二重偏波
赤城山群馬県前橋市36°32′24″139°10′34″28.41696.4Cバンド二重偏波
三ツ峠山梨県南都留郡35°33′14″138°48′29″41.71816.7Cバンド二重偏波
大楠山神奈川県横須賀市35°15′00″139°37′30″49.5261.5Cバンド単偏波
氏家栃木県さくら市36°41′03″139°56′51″30.3197Xバンド二重偏波
八斗島群馬県伊勢崎市36°15′53″139°11′50″65112Xバンド二重偏波
関東埼玉県さいたま市35°53′34″139°37′59″160.9172.1Xバンド二重偏波
船橋千葉県船橋市35°41′45″140°00′26″7087.9Xバンド二重偏波
新横浜神奈川県横浜市35°30′45″139°35′58″56.561.5Xバンド二重偏波
薬師岳新潟県長岡市37°28′35″138°42′54″19.8367.8Cバンド単偏波
宝達山石川県羽咋郡36°46′54″136°48′48″35.4666.7Cバンド二重偏波
聖高原長野県長野市36°29′17″137°59′51″28.21448.4Cバンド二重偏波
京ヶ瀬新潟県阿賀野市37°49′17″139°09′54″12.224.2Xバンド二重偏波
中ノ口新潟県燕市37°37′53″138°55′08″52.767.5Xバンド二重偏波
水橋富山県富山市36°42′20″137°16′43″1535Xバンド二重偏波
能美石川県能美市36°27′32″136°33′04″949Xバンド二重偏波
蛇峠長野県下伊那郡35°20′33″137°41′11″191669Cバンド二重偏波
御在所三重県三重郡35°01′13″136°25′29″15.31218.3Cバンド単偏波
尾西愛知県一宮市35°17′58″136°44′04″54.262Xバンド二重偏波
富士宮静岡県富士宮市35°14′26″138°37′00″26.8208.8Xバンド二重偏波
香貫山静岡県沼津市35°05′33″138°52′40″16.5209.5Xバンド二重偏波
静岡北静岡県静岡市34°58′10″138°21′51″5373Xバンド二重偏波
鈴鹿三重県四日市市34°54′30″136°35′51″4042Xバンド二重偏波
安城愛知県安城市34°53′27″137°04′04″17.932.9Xバンド二重偏波
浜松静岡県磐田市34°43′44″137°48′43″2940.5Xバンド二重偏波
深山大阪府豊能郡35°02′30″135°22′38″18.7804.7Cバンド二重偏波
城ヶ森山和歌山県田辺市34°02′10″135°30′29″26.41291.4Cバンド二重偏波
鷲峰山京都府相楽郡34°50′05″135°54′52″47.3711.3Xバンド二重偏波
田口大阪府枚方市34°49′33″135°41′32″5097Xバンド二重偏波
六甲兵庫県神戸市34°46′12″135°15′43″51.4908.4Xバンド二重偏波
葛城和歌山県紀の川市34°20′52″135°26′14″34.3879.3Xバンド二重偏波
大和山岡山県上房郡34°49′30″133°41′28″29632Cバンド二重偏波
羅漢山山口県岩国市34°21′22″132°04′07″17.41117.4Cバンド二重偏波
熊山岡山県赤磐市34°45′27″134°07′07″43.7538.7Xバンド二重偏波
常山岡山県玉野市34°31′30″133°53′13″43.7339.7Xバンド二重偏波
牛尾山広島県広島市34°30′18″132°33′00″45.7797.2Xバンド二重偏波
野貝原広島県廿日市34°22′23″132°16′36″49.2761.2Xバンド二重偏波
高城山徳島県那賀郡33°53′31″134°14′32″321649Cバンド二重偏波
明神山愛媛県上浮穴郡33°34′31″133°02′46″21.11555.1Cバンド二重偏波
釈迦岳大分県日田市33°11′14″130°53′20″19.21248Cバンド二重偏波
八本木山長崎県五島市32°41′38″128°45′25″39454Cバンド二重偏波
国見山鹿児島県肝属郡31°18′40″131°00′48″14.5902.5Cバンド二重偏波
風師山福岡県北九州市33°55′58″130°57′25″32.1311.6Xバンド二重偏波
古月山福岡県鞍手郡33°48′18″130°38′29″32.1216.1Xバンド二重偏波
菅岳福岡県糟屋郡33°39′32″130°34′28″23.5622.5Xバンド二重偏波
九千部福岡県那珂川市33°25′09″130°26′55″54824Xバンド二重偏波
山鹿熊本県山鹿市33°00′39″130°41′34″5789.1Xバンド二重偏波
宇城熊本県宇城市32°40′07″130°37′01″35445Xバンド二重偏波
桜島鹿児島県垂水市31°29′18″130°41′45″36.244Xバンド二重偏波
八重岳沖縄県名護市26°38′02″127°55′39″26456Cバンド二重偏波
出典:レーダ雨量計情報 - 国土交通省 (mlit.go.jp)

首都圏Xバンド気象レーダネットワーク(X-NET) 参画機関およびレーダ所在地

レーダ所在地レーダ運用機関レーダの種類観測半径
神奈川県海老名市防災科学技術研究所XバンドMP80 km
東京都文京区中央大学Xバンドドップラー64 km
神奈川県横須賀市防衛大学校Xバンドドップラー64 km
千葉県木更津市防災科学技術研究所XバンドMP80 km
埼玉県羽生市日本気象協会XバンドMP80 km
山梨県甲府市山梨大学XバンドMP64 km
千葉県我孫子市電力中央研究所XバンドMP64 km
出典:首都圏Xバンド気象レーダネットワーク(X-NET)| (bosai.go.jp)



ウィンディ・ドットコム: Windy: Wind map & weather forecast

https://www.windy.com/
チェコの企業が運営するインタラクティブなリアルタイム天気予報サービスを世界中に提供するするサイトです。機能に制限はありますが登録する必要はありません、無料で利用することが出来ます。
3種類の世界の天気予報モデルを確認することができます。
ECMWF(欧州中期予報センター)9日先まで
GFS(NWSアメリカ国立気象局)9日先まで
ICON(DWD(ドイツ気象局))3日先まで
また、台風の進路の予想にも利用することが出来ます。
台風の進路予想として台風アイコンをクリックすると3つの気象機関の進路予想が表示できます。
JMA (気象庁 Japan Meteorological Agency) 5日先まで
BoM-A(オーストラリア気象局)  4日先まで
ECMWF(欧州中期予報センター)9日先まで

Windy: Wind map & weather forecast
ウィンディ・ドットコムのキャプチャ

ウィンディ・ドットコム
右側のメニューアイコンの一番下の「>」をクリックすると、詳細メニューが出てきます。
雲の詳細(上層、中層、下層)を選択することが出来ます。

上層雲はいわゆる「薄雲」で、高度5~13kmあたりに現れる雲をいいます。透けて見えることが多いようです。

中層雲は高度2~7kmあたりに現れる雲をいいます。低気圧の前面(北東側)では隙間の無い種類の雲が出やすい。薄雲のように透きとおることもありますが、多くの場合日も隠すような厚さの雲である場合が多いようです。

下層雲は雲底が高度2km以下の雲をいいます。

ご覧いただけるとわかる通り、デザインが非常に美しく、インターフェイスがもわかりやすいです。


ほぼリアルタイムに上空の気象衛星ひまわりの高解像度可視画像を無料で把握できるWEBサイト

地球を観測している人工衛星は、様々なものがありますが、気象の観測には古くから気象衛星「ひまわり」が有名です。この気象衛星は赤道上空約 35,800 kmで、地球の自転と同じ周期で地球の周りを回っています。一番最初の衛星は1977年7月に打ち上げられ、1978年4月から本格運用が開始されました、それ以降、9機の衛星が運用を引き継ぎながら、常に気象観測をしてくれています。現在、24年現在、運用されているのは9機目の「ひまわり9号」です。このひまわり9号の観測データがほぼリアルタイムでWEBサイトで公開されていますので、これらも活用することが出来ます。

ひまわりリアルタイムWeb

https://himawari8.nict.go.jp/ja/himawari8-image.htm

気象衛星ひまわり9号がとらえた画像
気象衛星ひまわり9号が撮影した画像を20分遅れで10分刻みで確認することができます。

ひまわりリアルタイムWebの使い方



画面右上の「+」「-」でズームのアップダウンすることができます。

最大に拡大した画像

最大に拡大した画像です。画面左上の「三」のアイコンをクリックし、
「日本列島」を選択することにより「地球全図」を選択するよりも、
拡大することが出来ますが、解像度がちょっと。ですが。

ひまわり8号

2014年10月7日に種子島宇宙センターから打ち上げられ、軌道上試験の後、2015年7月7日に観測をひまわり7号から引継ぎました。ひまわり7号に比べ、観測バンド数は約3倍(5バンド→16バンド)、空間分解能は2倍(1.0 km→0.5 km)、フルディスク観測の観測頻度は6倍(24回→142回)になるなど大幅に観測機能が大幅に向上しました。ひまわり8号は2022年頃まで観測運用を行い、その後はひまわり9号のバックアップとして待機運用をしています。

ひまわり9号

令和4(2022)年12月13日(火)午後2時(日本時間)に、「ひまわり8号」から「ひまわり9号」へ衛星観測が切り替えられました。
静止気象衛星ひまわり8号は、平成27年7月7日から令和4年12月13日(火)午後2時(日本時間)まで運用され、その役割をひまわり9号にバトンタッチしました。
 「ひまわり9号」は平成28年11月2日に打ち上げられ、バックアップ機として、ひまわり8号の近くで待機していました。ひまわり9号は、ひまわり8号と同じ性能を備えています。ひまわり9号へ運用を引き継いだ後、観測を終了したひまわり8号は、バックアップ機としてひまわり9号の近くで待機し、トラブルに備えることになり、 今後も2機による安定した観測体制が維持されます。

気象衛星ひまわり画像 気象庁

https://www.jma.go.jp/bosai/map.html#5/&elem=ir&contents=himawari
静止気象衛星「ひまわり」により観測した画像を見ることができます。10分と30分毎の画像が公開されています。最新で10分前の画像から公開されています。雲のかかり具合など目視で確認することができます。夜間は赤外線カメラの画像に切り替えることで見ることができます。
最も拡大した画像は日本域のみを表示可能です。

気象衛星ひまわり画像のキャプチャ

JAXA ひまわりモニタ

https://www.eorc.jaxa.jp/ptree/index_j.html
宇宙航空研究開発機構(JAXA) 地球観測研究センターが公開している、気象庁から提供されている静止気象衛星ひまわり標準データと、JAXAがひまわり標準データから作成する物理量データを地図上で分かりやすく公開しています。エアロゾル特性、雲特性、海面水温、海面水温(夜間)、日射量/光合成有効放射量などを公開しています。特に有用だと思われるのは、雲特性の情報で気象衛星ひまわりの撮影した画像データから雲の光学的厚さや雲のタイプをマップ上に表示させることができます。雲タイプは、ISCCP(International Satellite Cloud Climatology Project)の雲分類方法に基づいたもので、ひまわりから推定した雲光学的厚さと雲頂気圧を用いて、下表のように分類されています。

JAXA ひまわりモニタのキャプチャ

アメダス(AMeDAS)のほぼリアルタイムデータを地図上で確認する


アメダス実況

https://tenki.jp/amedas/

気温、降水量、風向・風速、日照時間、積雪深をそれぞれ確認できます。
12時間まえから最大10分前までのデータを確認することが出来ます。マップしたのスライダーを見ればわかるように、12時間前から現在に向かって行き 現在までで、それ以降(予測)はありません。アメダスの観測データをマッピングしているサイトですから当然と言えます。

アメダス実況
アメダス実況のキャプチャ

アメダス(AMeDAS)とは

アメダス(AMeDAS:Automated Meteorological Data Acquisition System:自動気象データ収集システム)ですが、日本国内約1,300か所の気象観測所で構成されています気象庁の無人観測施設である「地域気象観測システム」の通称です。  
システムの名称を決めるにあたっては、気象庁では"Automatic Meteorological Data Acquisition System"の略称であるAMDAS(アムダス)をはじめいくつかの略称が候補にあがったのですが、「MeteorologicalのMeを採って、「雨ダス」とも聞こえるAMeDAS(アメダス)」にすることに決めたと言われています。その後、英語の名称がAutomaticからAutomatedに変更されましたが、略称はそのまま使用されています。
アメダスは1974年11月1日に運用を開始し、現在、降水量を観測する観測所は全国に約1,300か所(約17km間隔)あります。このうち、約840か所(約21km間隔)では降水量に加えて、風向・風速、気温、湿度を観測していますほか、雪の多い地方の約330か所では積雪の深さも観測しています。  
観測データを、通信処理装置での一次的な品質管理を経て、1分ごとあるいは10分ごとにセンターシステム(東京・大阪)へ送信する仕組みになっています。
観測所からセンターへデータを送る為の通信回線は専用線を使用していますが、島しょ部など、専用線の利用できない地域では衛星通信を利用しています。
専用線(DA64k、光、LTE)の1分ごとにデータ送信(10秒値を6個)  
衛星通信(島しょ部など、専用線の利用できない地域)
衛星通信や雨量観測所の場合、10分ごとにデータ送信(1分値を10個)

柵に囲まれた芝生の露場があり、その中に測器感部と変換・処理部の2つからシステムは構成されています。多雪地などでは柵の無いタイプもあります。コンピューターの部分はJMA89型有線ロボット気象計と言います。
観測で得られたデータは、気象庁内の地域気象センター(通称アメダスセンター)へ10分ごとに集信され、データの品質チェックを経たのち全国に配信されます。

データ変換装置は多くが屋外に設置されていますが、屋内に移設されるものもあります。また、盆地内にあり、風の測定に影響がある場合は近くの山頂に測風塔のみ移設して、風を観測している場合もあります。

アメダス設置条件
気象観測は、観測目的に応じた気象状態を時間的・空間的に正しく表すような観測結果が得られるような場所で行うことが重要です。しかし、気象観測は屋外の風雨のもとで実施するので、たとえば雨量計の受水口に砂がたまったり、草が伸びて雨量計を覆ったり、樹木が生長したり、近くに新しい建造物ができて風に影響を及ぼすなどの自然障害があります。この様なことを避けるため、観測場所には以下のような条件が挙げられています。
【設置条件】
  • 測器は、高い建物の近くや人家の密集地帯を避け、展望を妨げる地物から離れた平らな開けたところを選ぶ。
  • 地上気象観測のデータが気候値として統計される場合は、その観測場所は環境の変化があまりないところに設置する。
  • 露場は、測器を屋外に設けられた区画で行う。またその露場は平坦で開けていて、30m²以上の芝生を設置し、地面からの反射日射を減らし、雨粒の跳ね返りを少なくしている。
  • 建物などの日影に入らないような水平な地面に、芝草を植えて風通しの良い柵で囲む。

アメダスで観測している気象要素
 種 類 単 位 
 降水量0.5mm単位で表しています。雪やあられなどは、溶かして水にしてから観測します。
 気 温0.1℃単位で表しています。
 風 向
北東の風とは北東から吹いてくる風をいいます。風向は、真北を基準に時計方向に16に分割し、16方位で表します。観測前10分間の平均値です。
 風 速
最小単位は、1m/s、一部のアメダス観測所では0.1m/sです。観測前10分間の平均値です。瞬間風向・風速はある時刻における風向・風速の値で、3秒間平均した値です。風の弱いとき(0.1m/s単位で観測する場合、0.2m/s以下のとき)は静穏といいます。
 日照時間
太陽が照らした時間を6分(0.1時間)単位で表します。なお、気象官署・特別地域気象観測所を除く地域気象観測所では、令和3年から、日照時間の面的データを推計した「推計気象分布(日照時間)」から得る推計値を提供しています。
 積雪の深さ
積もっている雪の地面からの高さを1cm単位で表します。
 湿 度空気の相対湿度を1%単位で表します。


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アルファベットや数字を無線通信・電話(口頭)で正しく伝える方法 「アルファー」「ブラボー」「チャーリー」このような、暗号のような、呪文のような言葉を航空業界では使用されることが比較的多いので耳にする機会があるのではないでしょうか。これは、フォネティックコード(Phonetic Code)と呼ばれるアルファベットや数字を正しく伝える為の工夫です。スペリングアルファベットとも呼ばれ、アルファベットにどのような言葉を当てはめるかは、国際規格として定められています。ですから、通常は世界どこに行っても通用するものとされています。通信で使用されるだけでなく、共通の知識として前触れなくあられることがありますので、知っておいて損はないと思います。 第一次世界大戦後、音声を利用する双方向無線が開発され、普及する以前、低品質の長距離電話回線での通信を改善するために、電話のスペルアルファベット(Spelling Alphabet)が開発されたました。 アルファベットの「B」ビーと「D」ディーや「M」エムと「N」エヌのように、発音が似ているものを聞き間違えることなく伝えることを目的として、定められたアルファベットの通話表での置き換えます、航空機や船舶などの通信で主に利用されています。また、コールセンターなど対面できない際の電話での通話の間違いを防ぐためにも、利用されているようです。航空業界に関わり合いのある、旅行業界やホテル業界などでも利用されることがあるそうです。 このフォネティックコードを用いると、BとDは「ブラボー」と「デルタ」、MとNは「マイク」と「ノベンバー」になりますので、発音が似ているアルファベットも間違えずに伝えることが出来ます。 フォネティックコード表 アルファベット 読 み A ALFA アルファ B BRAVO ブラボー C CHARLIE チャーリー D DELTA デルタ E ECHO エコー F FOXTROT フォックストロット G GOLF ゴルフ H HOTEL ホテル I INDIA インディア J JULIETT ジュリエット K KILO キロ L LIMA リマ M MIKE マイク N NOVEMBER

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2015年 首相官邸ドローン事件があった年、トイドローンを手にして以来ドローンと関わっています。JUIDAの無人航空機安全運航管理者、操縦技能証明とドローン検定協会の無人航空従事者試験1級 を取得しております。無線関連の第1級陸上特殊無線技士も取得しております。 できるだけ正確に学んだことを綴って行きたいのですが、もし間違いなどありましたらご指摘いただけると嬉しいです。 このサイトはリンクフリーです。報告の必要ありません。リンクして頂けると喜びます。
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