ATIS情報リクエストサービス【SWIM ポータル】 2026年4月21日サービス開始
2026年4月27日
2026年4月27日
ATISをSWIM(WEBサイト)で確認する
これまでパイロットや運航管理者がATIS(飛行場情報放送業務)の情報を取得するには、操縦室の無線機やデータリンク装置、航空無線の受信できる受信機を使うか、 会社の事務所に設置された専用端末まで足を運ぶ必要がありました。また、航空会社にとっても、これらの専用端末や回線の維持にかかるコストは決して小さなものではありませんでした。
そこで、インターネットを活用した新しいATIS情報サービスの運用コンセプトが策定されました。
このサービスは大きく2種類あります。ひとつはATIS情報配信サービスで、航空運送事業者などの承認を受けた関係者が、XML形式のデジタルデータをPub/Sub方式で継続的に受信できるものです。自社システムと連携することで、情報取得の自動化や業務効率化が期待できます。もうひとつはATIS情報リクエストサービスで、SWIMポータルのアカウントさえあれば、Webブラウザやスマートフォン・タブレット端末から、JSON形式でATIS情報をいつでも手軽に照会できます。
これにより、特にパイロットにとって大きなメリットが生まれます。機内Wi-Fiを備えた航空機であれば、飛行中でも手持ちのタブレットでATIS情報を確認できるため、VHF無線(音声)での確認作業が不要になります。聞き間違いや聞き逃しによる確認の手戻りが減り、パイロットは操縦や管制通信により集中できる環境が整うことになります。
なお、航空局はこれらのサービスの普及状況を見ながら、将来的にはVHF音声によるATISサービスを縮小できる可能性についても、関係者と協議していく方針のようです。
ATISとは
[ATIS] Automatic Terminal Information Service|飛行場情報放送業務
エーティーアイエス(通称:アティスまたはエーティス)とは、空港に離着陸する航空機に対して、地上から無線音声によりエンドレスで放送されるサービスです。提供される情報には、飛行場の気象情報、飛行場の状態、航空保安施設の運用状況などが含まれます。主な目的は航空交通管制通信の混雑緩和であり、取り扱う航空機の機数が多い空港で実施されています。
航空無線を受信される方であれば、空港運用時間内であればいつでも受信することが出来るためコンディションの把握などで馴染み深いものかもしれません。
SWIMについて詳細は以下にまとめています
ノータム[NOTAM] の確認方法が変わりました [AIS JAPAN] から [SWIM ポータル] へ
ATISをSWIM(WEBサイト)で確認する方法
ロケーションを選択し、「検索」ボタンをクリックします。複数の飛行場を選択することもでき、1空港あたりの表示件数を増やすことで、最新から過去へ向かって選択した数、表示します。
表示されているものを確認してみます
ATIS RJTT GM0430(APCH)ILS Z RWY34L/ILS Z RWY34RLDG RWY 34L/34RDEP RWY 05/34RDEP FREQ 126.0 FM RWY05.120.8 FM RWY34R,SIMUL PARL ILS APCHS TO RWY34L/RARE INPR,M230430Z 02006KT 15KM -RA FEW020CUOVC090AS 17/14 Q1010/A2984 RMK MODTURB OBS AT 0435Z GODIN BTN 12000FTAND 10000FT IN DES BY B763=Q/TWO NINE EIGHT FOUR
内容はこのようなものです。 SWIMで提供されている物と同様の物が英語の音声で案内されています。実際 128.800MHzのAMで放送されているもので空港周辺では受信機などで聞くことが出来ます。
東京国際空港のATISの全文書き起こし
Tokyo International Airport Information Golf0430ILS Zulu runway 34 left approach and ILS Zulu runway 34 right approach.Landing runway 34 left and 34 right.Departure runway 05 and 34 right.Departure frequency 126 decimal 0 from runway 05, 120 decimal 8 from runway 34 right.Simultaneous parallel ILS approaches to runway 34 left and right are in progress.Wind 020 degrees 6 knots.Visibility 15 kilometers, light rain.Few 2000 feet cumulus, overcast 9000 feet altostratus.Temperature 17, dew point 14.QNH 2984 inches.Remarks: Moderate turbulence observed at 0435 between 12000 feet and 10000 feet descending reported by Boeing 767.Advise you have information Golf.
上記の東京国際空港(羽田空港)のATIS(航空気象情報放送)の日本語での意訳です。
東京国際空港、情報G〈ゴルフ〉。4時30分(協定世界時=日本時間13時30分)現在、滑走路34LがILS Z(ズールー)進入を、滑走路34RがILS Z(ズールー)進入を実施中です。着陸滑走路は34Lと34R、離陸用滑走路は34Rと05です。出域管制周波数は34Rからの離陸機が120.8MHz、05からの離陸機が126.0MHzです。滑走路34R及びLへの同時並行ILS進入を実施しています。風は020度方向より6ノット。視程は15キロメートル、弱雨。雲は高度2,000フィートに積雲が少量(Few)、高度9,000フィートに高層雲が全天(Overcast)。気温摂氏17度、露点14度。QNHは29.84インチです。備考 (Remarks) 4時35分(日本時間13時35分)にボーイング767より:12,000フィートから10,000フィートへの降下中に、中程度の乱気流を観測した報告があります。入域時には情報Gを受信した旨を通報して下さい。
放送されている空港について
ATISはすべての空港で放送されているわけではありません。主に国内外の大型空港や主要な地方空港で使用されており、交通量の少ない小規模な空港では導入されていない場合があります。日本国内においても、羽田空港や大阪国際空港などの主要空港ではATISが導入されている一方、地方の小規模空港では導入されていない場合があります。なお、放送時間は空港によって24時間放送の場合と時間帯が限定されている場合があります。
受信方法について
ATISは自動音声で常時放送されており、対応する周波数に受信機を合わせるだけでいつでも聴取できます。使用周波数は航空情報サービス等で確認できます。ATISを送信する空港の近傍では、AMモードのVHF受信機や無線機で受信可能です。軍用飛行場ではVHFとUHFの両方、またはUHFのみで放送される事例もあります。また世界にはVORやNDBの周波数に載せて放送する事例もあります。
ACARSが搭載された航空機では、デジタルデータ配信されたATIS(D-ATIS)をテキスト表示で確認することができますが、D-ATISとして配信されていないものは取得できません。D-ATISでない日本の空港のATISは、国内航空会社向けに別ルートで配信されています。また現在では、航空局がSWIMのウェブサイト等でATIS情報をテキスト提供しており、インターネット上でも取得可能です。
パイロットの運用について
航空機は出発・到着前に最新のATIS情報を受信し、取得した情報の情報記号を管制官に報告します。最新情報の取得が確認された管制官は、該当する通報事項を省略することができます。
ATISの放送内容
放送内容は英語で送信され、航空管制運航情報官による録音音声が使用されていましたが、日本では現在ほぼ全ての空港・飛行場で合成音声にて放送されています。なお、国によって放送言語は異なり、例えば中国では中国語と英語を周波数別に、ロシアでは英語とロシア語を周波数別に放送するなど、自国語のみで放送する空港もあります。
空港の気象情報や滑走路の使用状況、手順や注意点などが放送されています。ATISは定型文で構成されており、航空管制の基礎知識などがあればATISを比較的容易に理解できると思います。
ATISで放送されている内容は、大まかに次のようなものがあります。
- 飛行場名、情報記号(アルファベット)、UTCで表した情報発出時刻
運用中の計器進入方式、使用滑走路
使用されている滑走路がどれであるかが放送されます。たとえば、”Runway in use is 22″というように、滑走路番号がアナウンスされます。 - 風向、風速、卓越視程(見通し距離)
空港周辺の風向・風速情報が放送されます。たとえば、”Wind is 240 degrees at 8 knots”というように、風向と風速がアナウンスされます。 - 天候状態、雲の種類・高さ・状況、気温、露点温度、高度計規正値
空港周辺の気温がどの程度かが放送されます。 - 付加情報(突風や乱気流など、ウインドシアに関する情報、積乱雲を始めとした雷雲の動き、滑走路・誘導路の工事・閉鎖など飛行場の状況)
- 受信証の要求
ATISの放送内容の詳細
ATIS局の種別
飛行場名(英語の正式名称)
情報の識別
A(アルファ)からZ(ズールー)までのアルファベット1文字で識別します。受信されている情報が最新の情報であるかを明確にするため、改訂された情報にはA(アルファ)からZ(ズールー)までのアルファベットが順に情報記号として付加され、情報に変更があるごとに、AからZまで1文字ずつ進み、Zの次はAに戻ります。24時間空港以外では、毎朝運用を開始した際の最初の情報をAとし、以後、閉鎖時刻まで順番に使用します。
情報の更新は通常METARの更新に合わせて30分または1時間ごとに行われますが、急激な天候変化、使用滑走路や進入方式の変更、滑走路の閉鎖、航空保安施設の運用停止といった事態が発生した場合は、時間に関わらず随時更新されます。
情報発出時刻
協定世界時(UTC)で表します。
世界の時間について詳細は以下にまとめています
IFR機の進入方式
計器飛行方式による飛行を行う航空機(IFR機)が実施する進入方式です。ILS進入、VOR進入、視認進入などがあります。
使用滑走路
離着陸に使用している滑走路を放送します。離陸と着陸で異なる滑走路を使用している場合は、それぞれの滑走路が個別に放送されます。「Runway」の後に続く数字は、その空港の滑走路番号(滑走路方位)を示しており、平行滑走路がある場合はL・R・Cなどの識別記号と組み合わせて表されます。
滑走路の状態およびブレーキングアクション
ブレーキの制動状況に影響がある場合に通報されます。
管制上必要な事項、運航に関する重要な情報
一部の空港では、出発時に使用するディパーチャーの周波数を放送しています。また、管制官がGCA訓練を行っている場合や、航空保安施設の休止状況など、必要に応じて放送されます。
気象に関する情報
風向・風速
「Wind ○○○ Degrees (at) ○○ Knots」は、10分間の平均風向・風速を表しています。
風向は、磁北を0度として時計回りに測った角度を10度刻みで通報します。METARでは真方位が使用されるのに対し、ATISやタワーが通報する風向は磁方位となっています。
風速の単位はノット(knot)で通報されます。1ノット=0.514m/sですので、おおよそ半分にすると日本の風速表示(メートル毎秒)に換算できます。
風向の変動が大きい場合は、「direction variable between ○○○ and ○○○ degrees」の形式で変動範囲が放送されます。風速の変動が大きい場合は、「○○ Knots, Maximum ○○ Knots」のように平均風速と最大風速がそれぞれ放送されます。風がほとんどない場合(0.4ノット以下)は、「Wind Calm(ウィンドカーム)」と放送されます。
視程
Visibility(ビジビリティー)は、日本では卓越視程距離、欧州では一般に最短視程を指します。単位は、5キロメートルを超える場合はキロメートル、5,000メートル以下の場合はメートルで通報されます。視程が悪い場合は、滑走路視距離(RVR)もあわせて通報されます。なお、米国などでは視程の単位にマイル(statute mile)、RVRの単位にフィートが使用されます。
現在の天気
以下のような気象現象が観測された場合は、視程の放送に続いて放送されます。
| 天 候 | 読み方 | 日本語 |
|---|---|---|
| Drizzle | ドリズル | 霧雨 |
| Rain | レイン | 雨 |
| Snow | スノウ | 雪 |
| Thunderstorm | サンダーストーム | 雷電 |
| Shower of Rain | シャワー オブ レイン | 驟雨(しゅうう) |
| Mist | ミスト | もや |
| Haze | ヘイズ | 煙霧 |
| Fog | フォグ | 霧 |
| Sand | サンド | 砂 |
| Volcanic Ash | ヴォルカニックアッシュ | 火山灰 |
| Light | ライト | 弱い |
| Heavy | ヘビー | 強い |
雲量
Few(フュー)、Scattered(スキャタード)、Broken(ブロークン)、Overcast(オーバーキャスト)は、空港上空の全天に占める雲の割合を表しています。雲がなく「CAVOK」にも該当しない場合は、「Sky clear(スカイクリア)」と放送されます。
| 雲 量 | 読み方 | 割合 |
|---|---|---|
| Few | フュー | 8分の2以下 |
| Scattered | スキャタード | 8分の3 - 8分の4 |
| Broken | ブロークン | 8分の5 - 8分の7 |
| Overcast | オーバーキャスト | 8分の8 |
雲底高度
雲量の放送に続いて、その雲層の雲底高度が放送されます。単位はフィートで、シーロメータによって観測されます。高度が不明な場合は「Height unknown(ハイト アンノウン)」、十分に高い雲で具体的な数値が観測されていない場合は「High cloud(ハイ クラウド)」と放送されます。霧などにより天空の状態が不明な場合は、鉛直視程がフィートで放送されます。
雲形
雲量と雲底高度の放送に続いて放送されます。使用される単語は雲の形を表しています。なお、雲量と雲形は気象台職員による目視での判断となります。
視程が10km以上で、雲がないまたは十分高く、通報すべき現在天気が観測されない場合は、視程・現在天気・雲の情報に代えて「CAVOK(カヴオーケイ)」(Cloud And Visibility OKay)が放送されます。
| 雲 形 | 読み方 | 日本語 |
|---|---|---|
| Stratus | ストレイタス | 層雲 |
| AltoStratus | アルトストレイタス | 高層雲 |
| Nimbostratus | ニンボストレイタス | 乱層雲 |
| Cumulus | キュムラス | 積雲 |
| Altocumulus | アルトキュムラス | 高積雲 |
| Cumulonimbus | キュムロニンバス | 積乱雲 |
| Towering cumulus | タワリングキュムラス | 塔状積雲 |
| Stratocumulus | ストレイトキュムラス | 層積雲 |
気温・露点温度
摂氏による気温と露点温度が、1度単位で放送されます。
高度計規正値
高度計規正値 QNHが放送されます。QNHとは、その地点の気圧をもとに気圧高度計の誤差を修正するための値で、地上にいる航空機の気圧高度計を滑走路の標高に合わせるために使用します。日本では一般に水銀柱インチ[inHg]で放送されますが、成田空港と関西空港ではヘクトパスカル[hPa]と[inHg]の両方で放送されます。なお、[hPa]のみで放送している国も多くあります。
補足情報
気圧の急激な変化、降雨強度が30mm/hr以上の場合、積乱雲などの重要な雲の方向と動き、特に視程が悪い方向など、必要に応じて「Remarks」に続いてその内容が放送されます。また、乱気流などに関してパイロットから通報された情報がある場合も、この項目で放送されます。
受信証の要求
受信した情報識別符号を、指定された管制機関との最初の交信の際に通報するよう案内する項目です。
日本全国空港ATISの周波数一覧
ATISの周波数や時間は、空港によって違いがあります。ATIS放送を行っていない空港では、直接管制官から情報を伝達される場合があります。
以下は、全国の空港のATIS周波数の一覧表です。
| 空港等名 | ID | 運用時間(JST) | 周波数(MHz) | 備考 | |
|---|---|---|---|---|---|
| VHF | UHF | ||||
| 新千歳空港(RJCC) | New Chitose Airport | 07:00-23:00 | 128.600 | ||
| 函館空港(RJCH) | Hakodate Airport | 07:30-20:30 | 126.600 | ||
| 三沢空港(RJSM) | Misawa Airport | 07:00-20:00 (月 - 金) |
128.400 | 315.350 | 航空自衛隊・米空軍 |
| 八戸航空基地(RJSH) | Hachinohe Airport | 07:00-22:00 | 245.800 | 海上自衛隊 | |
| 仙台空港(RJSS) | Sendai Airport | 07:30-21:30 | 126.450 | ||
| 成田国際空港(RJAA) | Narita INTL Airport | 24時間 | 128.250 | ||
| 東京国際空港(RJTT) | Tokyo INTL Airport | 24時間 | 128.800 | ||
|
ハーディバラックス 赤坂プレスセンター(東京麻布) |
141.100 | 米陸軍 | |||
| 横田基地(RJTY) | Yokota AirBase | 06:00-22:00 | 128.400 | 281.000 | 米空軍・航空自衛隊 |
| キャスナー(RJTR) (キャンプ座間) |
126.300 | 米陸軍 | |||
| 厚木航空基地(RJTA) | Atsugi Airport | 06:00-22:00 | 246.800 | 海上自衛隊 | |
| キャンプ富士 | 126.300 | 米海兵隊 | |||
| 新潟空港(RJSN) | Niigata Airport | 07:30-20:30 | 128.450 | ||
| 中部国際空港(RJGG) | Chubu Centrair INTL Airport | 24時間 | 127.075 | ||
| 大阪国際空港(RJOO) | Osaka INTL Airport | 07:00-21:00 | 128.600 | ||
| 関西国際空港(RJBB) | Kansai INTL Airport | 24時間 | 127.850 | ||
| 神戸空港(RJBE) | Kobe Airport | 07:00-22:00 | 128.075 | ||
| 広島空港(RJOA) | Hiroshima Airport | 07:30-21:30 | 127.250 | ||
| 岩国航空基地(岩国錦帯橋空港)(RJOI) | Iwakuni AirBase | 06:30-23:00 | 128.400 | 283.000 | 海上自衛隊・米海兵隊 |
| 小月航空基地(RJOZ) | Ozuki Airport | 07:00-20:00 (月 - 金) |
245.800 | 海上自衛隊 | |
| 徳島航空基地(徳島空港)(RJOS) | Tokushima Airport | 08:00-20:00 | 246.800 | 海上自衛隊 | |
| 高松空港(RJOT) | Takamatsu Airport | 07:30-21:30 | 127.450 | ||
| 松山空港(RJOM) | Matsuyama Airport | 07:30-21:30 | 126.650 | ||
| 高知空港(RJOK) | Kochi Airport | 07:00-21:00 | 126.450 | ||
| 福岡空港(RJFF) | Fukuoka Airport | 07:00-22:00 | 127.200 | ||
| 佐賀空港(RJFS) | Saga Airport | 08:00-22:00 | 126.025 | ||
| 長崎空港(RJFU) | Nagasaki Airport | 07:00-22:00 | 126.850 | ||
| 熊本空港(RJFT) | Kumamoto Airport | 07:30-21:30 | 128.800 | ||
| 大分空港(RJFO) | Oita Airport | 07:30-21:30 | 127.800 | ||
| 宮崎空港(RJFM) | Miyazaki Airport | 07:30-21:30 | 126.800 | ||
| 鹿児島空港(RJFK) | Kagoshima Airport | 07:30-21:30 | 127.050 | ||
| 鹿屋航空基地(RJFY) | Kanoya Airport | 08:00-22:00 | 246.800 | 海上自衛隊 | |
| 那覇空港(ROAH) | Naha Airport | 24時間 | 127.800 | 293.000 | |
| 嘉手納空軍基地(RODN) | Kadena AirBase | 05:00-23:00 | 124.200 | 280.500 | 米空軍 |
| 新石垣空港(ROIG) |
New Ishigaki Airport | 08:00-21:00 | 128.675 | ||
「ATIS」は要注意の略称――分野によって全く異なる意味がある
「ATIS」は交通・通信といった航空分野と重なる領域で、全く異なる対象を指す略称として使われています。それぞれの内容を知っていれば文脈からどの意味かは概ね判断できますが、分野をまたぐ場面では混同しないよう注意が必要です。 [ATIS] Automatic Transmitter Identification System|無線局識別信号自動送出装置
VHF無線通信において、通話終了時に自動で自局の識別コードを送出する仕組みです。運用される地域・制度によって以下の2種類があります。
国際VHF無線(船舶用)
船舶に義務付けられている近距離での無線通信システムです。欧州の河川・運河などの内陸水路(IWW: Inland Waterways)を航行する船舶や港湾周辺などで利用されています。通話が終了してPTTスイッチ(送話ボタン)を離した瞬間に、自船の識別コード(ATISコード)をバースト信号として自動送信します。
主な目的は、通信相手の確実な特定と、免許を受けていない船舶による無線利用の防止であり、内陸水路における安全な通信環境の確保に役立てられています。欧州では、プレジャーボートを含む内陸水路航行船舶に対して、ATIS機能を備えた国際VHF無線機の搭載が原則として義務付けられています。
ATISコードは9桁の数字で構成され、先頭の4桁が国番号、続く8桁が船舶固有の識別番号となっており、国際的に一意の識別が可能な構造になっています。
なお、AIS(船舶自動識別装置)は自船の位置・針路・速力などの動静情報を常時自動交換するシステムであり、通話終了時にのみ識別信号を送出するATISとは目的・役割が根本的に異なります。両者を混同しないよう注意が必要です。
日本国内(アナログ簡易無線機用)
日本国内においては、アナログ簡易無線機(主に150MHz帯・400MHz帯)に設定される12桁の固有識別番号として運用されています。無線機のPTTスイッチを離した送信終了時に自動で送出される点は国際VHF無線と共通していますが、制度的な背景は異なります。
12桁の番号は、使用周波数帯を示すコード・メーカーコード・個体識別番号の3つの要素から構成されており、総務省が交付する免許状(無線局事項書)に記載されます。無線機本体への番号の書き込みは製造時またはメーカーにより行われ、ユーザーが任意に変更することはできません。
なお、デジタル簡易無線機に設定されるCSM(Call Sign Management)番号とは異なる制度であるため、アナログ・デジタルの混在環境では特に混同しないよう注意が必要です。
[ATIS] Advanced Traffic Information Service|道路交通情報サービス(アティス)
渋滞状況や所要時間などリアルタイムの道路情報を24時間提供するサービスで、警視庁及び道府県警察本部などの交通管理者や、日本道路公団、首都高速道路公団などの道路管理者から「日本道路交通情報センター」に寄せられた交通情報をATIS独自のシステムで渋滞マップや文字情報に変換し、携帯電話やパソコンに24時間、5分間隔で更新して提供しています。
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